音遊び日記

ハードウェアとソフトウェアの両面から”音”で遊んだ事を備忘録として書いています。

単電源時の差動信号

差動信号って+-逆位相で信号を送るってことまではわかっているのですが、両電源だったらこんな感じで流れているのかなって想像してました(違ったっぽい)。

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これ単電源だとどうやってバイアスかければいいんだ?ってずっと疑問だったのですが、単電源で差動信号を扱う機会があり、折角なので波形をとってみる事にしました。

v4220mというオーディオ用AD/DA変換ICの出力信号を、全bitが0、全bitが1、フルスイングの三角波の場合で+-それぞれの波形を測定してみました。本当は差動増幅通してシングルにした波形も取りたかったのですが、回路がうまく動作せず。。。差動信号のみの結果です。ここで電源電圧は5Vです。

 

全bit0の+信号

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全bit0の-信号

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全bit1の+信号

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全bit1の-信号

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フルスイング三角波の+信号

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フルスイング三角波の-信号

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 なるほど、、、オール0では中間電位、オール1では-が約1V、+が約4V出ています。三角波でも変位が最も小さい時は中間電位、最も大きい時は1Vと4Vが出ていて同じですね。GNDと電源電圧付近は出力が非線形になるから、それぞれ1Vのマージンを持たせているのでしょう。

 +信号は中間電位に出力したい電圧の半分を足して、-信号は中間電位から出力したい電圧の半分を引く形でしょうか。言われてみれば当たり前のような気がするけど、こうやって実際に目で確認するのは大事だなと今回思いました。

 となると最初の想像図も違うのでしょう。両電源の時は、0Vから足し引きして出力されるのかな。機会があればそっちも実測したい。